2019年11月17日

移入種の排除

上信越高原国立公園のある池で、いないはずの魚が目撃されたのが去年。
捕獲に至るまで、一年かかりました。
フナ1.jpg
一般的な罠や釣りではうまくゆかず、最終手段で定置網を仕掛けました。
「せめて網だけは回収を」と、台風で増水した池へ、ゴムボートでくり出しました。


フナ2.jpg
深さ2m以上ある、湿原を伴う池です。

フナ3.jpg
網にはフナが6匹。大きいのは23cmもあり、ヒゲがあればコイそっくりです。

外来魚ではありませんでしたが、
本来いない場所に放すのがNGなのは、在来種でも同じです。

固有で多様なその場所の生態系が、バランスを崩してしまいます。
それは瞬時に見えないだけに、危険なこと。

保全の仕事は、減ることがありません。


posted by あーすわーむ事務局 at 17:29| Comment(0) | なし | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする