標高2000mの雪山でも出会うハギマシコ
よくこんな場所を占有したものだと感心する生きものがいます。
深海の熱湯が噴き出す周辺にいる、色のない甲殻類など。
ニッチが空いていれば、そこを独占する種が出てくるのが地球の歴史でした。
種が多様に分化し、進化してくる過程は、特殊な環境に適応できる者の出現を伴いました。
200〜300羽の群れで飛び回っていることも
ハギマシコは、初冬にシベリアから群れで渡ってきて、草の実をついばむ鳥ですが、
崩壊地や崖の多い山岳に限ってみられます。モルタルの法面にもしばしばいます。
鳥から見れば、岩崖のような環境なのでしょう。
モルタルの法面では目立ちません(3羽が写っています)
イワヒバリは、夏山の稜線で、登山者の足下にも来る鳥です。
冬は高山を下りますが、やはり岩の多い山塊に限ってすみつき、
鉱山跡地などにもいます。木の枝には頑なにとまらない鳥です。
山あいの石垣で出会った冬のイワヒバリ
標高が1000〜2000mならハギマシコ、500m前後ならイワヒバリ。
冬の山の崖から飛び立つ小鳥は、まずこのどちらかです。
そのニッチの独占ぶりがわかります。
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